So-net無料ブログ作成

どうする?日本企業・三品和弘著 [読んだ本]

昨年読んでとても良かった企業戦略系のビジネス本
に『ストーリーとしての競争戦略』がありますが
今年はこの一冊が読んだ中でベストだと思います。

「日本企業はいまこそグローバル展開を加速すべき」
「イノベーションが必要だ」
と盛んに言われるなか、安易な戦略に乗ることの
危険を指摘した良書だと思います。

まず、日本企業が一貫して売り上げを伸ばして
きたのに対し、営業利益は低迷していることを
指摘されます。

さらに、営業利益の急増に先行して特別損失が膨らん
でいることから、日本企業が人員整理や設備の
リストラなど、非常手段に訴えて増益を確保した
可能性を指摘。

成長ありきの経営をやめ、新たな志を持って事業に
取り組むことを提案しています。

お客様や商品を思い、これまでにない価値とプロセス
を実現すれば、一見関連のなさそうなビジネスでも
成功でき、利益もついてくる。

実業家ではない経済学者が提唱するのであれば、
このくらい新鮮な切り口の議論を展開して欲しい、
そう思わせてくれます。

著者の本を、もう何冊か読んでみようと思います。
-------------------------------------------------
仕事の醍醐味は、事業を通して世界を変えるところに
あるはず

誰に向かって何を売るビジネスを営むのかという事業
の「立地」や、売ると決めたものを売ると決めた相手
にデリバリーするまでのプロセス(これを私は事業の
「構え」と呼んでいます)は、思い立ったからといっ
て、簡単に変えられるものではありません。だから、
戦略性が高いのです

いたずらに規模を追わないのは、何をやりたいのかが
心の中で明確になっているからに違いありません。こ
の志こそ、日本の企業に決定的に欠けている中核要素
ではないでしょうか

ポーター教授は、「飛び地」を極端に嫌う日本企業を
見て、ヒトの限界を指摘します。地縁に固執するの
は、自分が知らない事業に尻込みする経営者の偏好で
はないのか

滲み出しは安全そうに見えて、実は危険極まりない

市場で売り抜く力がモノを言うビジネスや、顧客との
技術折衝が鍵を握るビジネスでは、どうしても地元に
密着した国産勢が優位に立ちます。そういうフィール
ドでは、新興国に過大な期待を抱かないに限ります



どうする? 日本企業

どうする? 日本企業

  • 作者: 三品和広
  • 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
  • 発売日: 2011/08/04
  • メディア: 単行本



nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。

×

この広告は1年以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。