So-net無料ブログ作成

日輪の遺産・浅田次郎著

酷い小説を読んだあとの口直し、という訳ではありませんが
同じように最近映像化された作品でも、こちらはグイグイと
物語に引き込まれ一気に読み切った好著です。

実はじゃない、のだと思います。でも、筆者のストーリーテラー
ブリは、本当に事実はこうだったんじゃないか、と信じてしまう
ほどの力量です。

日本が戦争に参加し、無謀な作戦を継続したのち、負けたこと。
多くの犠牲を、日本だけでなくアジアの各国に残したこと。

その事実はの忘れてはいけません。

ただそれと同時に「お国のために」と死んでいった
無名の人たちのことまで、「戦争は悪いこと」という
大きな言葉で封印してしまうことは良くないのだと思います。

この「日輪の遺産」で繰り広げられる、ある将官と女子高生たちの
物語を読んでいるとそんな風に感じます。

最後の数ページは、泣けます。

「この国を守るため、私たちは鬼になろう」

東日本大震災のあと、長引く不況やなかなか進まない復興に
いらだつように、「日本は変わらなければいけない」という
論調を目にするようになりました。

確かに、日本という国は、その仕組みをどこか変えなければ
いけないのだと思います。

でも、「日本『人』は変わらなくて良い」。

この小説を読んで、僕は改めてそう感じました。


日輪の遺産 (講談社文庫)

日輪の遺産 (講談社文庫)

  • 作者: 浅田 次郎
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1997/07/14
  • メディア: 文庫



nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。

×

この広告は1年以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。