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年末年始に読んだ本(3冊) [読んだ本]

『弱い日本の強い円』佐々木融・著

最近、「超円高」と言う言葉で日本経済が直面している危機に
ついて述べる記事を多く目にします。

そこで、気になって購入した本です。

いわく、

「国力が弱いと通貨も弱くなる」

「人口が減少する国の通貨を買う理由などない」

為替に関して、まことしやかに語られてきましたが、実際には
円高は長期化する一方です。

こうした為替をめぐる不可思議な現象に、納得の行く説明を
してくれる本。

著者は、日本銀行調査統計局、国際局為替課、ニューヨーク事務所
などを経て、現在、JPモルガン・チェース銀行で
マネジングディレクター/債券為替調査部長を務める方。

「国力と為替相場の関係は希薄」
「円の場合は成長率が低い時のほうが上昇する傾向が強い」

などと、これまでの常識では理解できない主張を述べ、その理由を、
過去の為替の動きを解説しながら、論じています。

正直言って、一読しただけでは、その内容を理解したとは
言い難いですが、その内容が刺激的で、知的好奇心をくすぐる
内容であることはわかります。

もう少し、経済・金融・通貨に関する勉強をしたうえで
もう一度読み返してみたい良書です。

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クロス円の動きが理解できてはじめて為替相場が理解できる

もし、世界中のすべての企業や投資家が、自分が保有する資産の
1%を対外投資に振り向けたら、どの通貨が売られるであろうか?
答えは簡単である。それはお金を持っている投資家や企業が
多くいる国の通貨である

(中略)

そして投資資金を多く持っている国は米国と日本。
つまり、世界の投資家や企業が積極的にリスクを取って
対外投資を活発化させるような状況で最も売られるのは、
米ドルと円になるのである。
だから世界景気が上向きな時は米ドルと円が弱くなるのだ

超長期的な視野に立って見れば、為替相場の方向性を
決めているのは国力や人口増減などではなく、
各国のインフレ率の差。
つまり、ある一定の期間(ただし15年以上の長期間)で見て、
インフレ率の最も低かった国の通貨が最も強かったことになる

2010年の経常黒字は17.1兆円で、内訳は貿易黒字が8.0兆円、
所得収支の黒字が11.6兆円である。つまり、日本の経常黒字は
かなりの部分が所得収支で占められている

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『ソーシャルゲームはなぜハマるのか』 深田浩嗣・著


書評サイトで紹介されていて、たまたま書店で見つけたので
購入したものです。

スマートフォンが普及し、電車の車内で新聞や会社のメール、
Facebookにアクセスしている人が増えましたが、それ以前から
携帯電話ゲームに夢中になっている人は良く見かけました。

とにかく「ハマっている」という表現がピッタリなのですが、
この謎を「ゲーミフィケーション」という方程式で
解きほぐしてくれる本です。

おそらく、いま手に入るもので、この方程式をここまで
整理している本は本書しかないのではないか、と思います。

初級者をいかにして中級者、上級者へと導き、かつソーシャルの力で
参加者を結びつけ、励ますか。いかにして課金に導くか。

おそらく、ソーシャルゲームの開発者やウェブを充実させたい方、
モバイルの販売キャンペーンを手掛ける人向けの本で、
その分、マニュアル的な書き方になっているため、読み物
としては少々読みにくいです。

ですが、この考え方は、コミュニティ運営や教育にも使えそうな
気がします。

興味があればぜひ!

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◆リチャード・バートルによるゲームプレイヤーの4分類
1.アチーバー
   ゲームの世界に対し、自らが中心となるような関わり方を好む
2.エクスプローラー
  新しい世界を開拓したり、隠し場所を発見するなど、
   冒険そのものを楽しむ好奇心の強いプレイヤー
3.ソーシャライザー
  他のプレイヤーと相互に関わることを好むプレイヤー
4.キラー
競争心が強く、典型的には他のプレイヤーを攻撃するなどの
行動を通じて、自分が優越していることを示す

遊ぶからには、何のためにそれをやるのかという理由が必要です。
魅力的な目的、楽しそうな目的、到達したいと思える目的があれば、
プレイヤーは喜んで遊ぼうと考えます

◆可視化の対象
・ステータス(自分、他プレイヤーなど)
・ゲーム内世界(自分ができること、行動可能な範囲、
  次のステージに行くまでの道のり・まだ解除されていない要素など)
・ソーシャルアクション
(他のプレイヤーから受けた・与えたソーシャルアクション)
・様々な演出効果

自己表現の結果は、自然に他のプレイヤーの目に触れるように
することが重要

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「麒麟の翼」東野 圭吾 (著)

数時間で一気読みの本です。

人気の「加賀恭一郎シリーズ」の第9弾。
前作『新参者』に続き、日本橋署編です。

著者らしいシンプルで読みやすい文章。

そして、加賀シリーズでおなじみの人情・親の愛情、といった
エピソードがストーリーの中に巧みに織り交ぜられ、職人の
芸術の領域にあるため、安心して作品にハマれます。

最近の作品では、あまり凝ったトリックは使われず、
むしろストーリー性に重点が置かれているように思います。

ですので、謎解きを期待して読むとちょっと物足りないかも
知れません。

僕は今の路線の方が好きなので、今回も堪能させて
いただきました。

弱い日本の強い円 (日経プレミアシリーズ)

弱い日本の強い円 (日経プレミアシリーズ)

  • 作者: 佐々木 融
  • 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
  • 発売日: 2011/10/12
  • メディア: 新書



ソーシャルゲームはなぜハマるのか ゲーミフィケーションが変える顧客満足

ソーシャルゲームはなぜハマるのか ゲーミフィケーションが変える顧客満足

  • 作者: 深田 浩嗣
  • 出版社/メーカー: ソフトバンククリエイティブ
  • 発売日: 2011/09/14
  • メディア: 単行本



麒麟の翼 (特別書き下ろし)

麒麟の翼 (特別書き下ろし)

  • 作者: 東野 圭吾
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2011/03/03
  • メディア: ハードカバー



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